Barber Interview -Aki-

こんにちは!Mokaです。

メルボルンには様々なフィールドで活躍している日本人が沢山います。今回は日本でいう理容師、Barberとしてローカルショップで働くAkiさんにインタビュー。日本とは異なるメルボルンのBarberカルチャーと共にお届けしたいと思います。

 

Akiさん Instagram

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中国人の両親の元、中国で生まれ、1歳で日本へ移住。埼玉県で育つ。幼少期から中国と日本の行き来をすることが多く、空港で見るような世界を股にかけて仕事をするビジネスマンに憧れを抱き、その頃から将来は海外で働きたいと漠然とした夢をもつ。日本で理容師の専門学校を卒業後、理容師としてサロンで勤務。一度はその職から離れるものの、海外で働くにはこれしかない!とトータル日本で7年の実務経験を積み、渡豪。

 

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まずは私自身、日本の理容室はもちろん、Barber自体に男性の世界というイメージを持っていたので、日本の女性が働いているということに驚きました。

そこでまずはAkiさんの働くBarberにお邪魔して、実際に働く様子を見学させてもらうことにしました。

行ってみて一番驚いたのは、カットをしている最中にお客様がビールを飲んでいるということ!!これ、なんと無料なんです!なんて素敵なサービス!

実際に飲んでいたイングランド出身の男性に聞いたところ、イングランドにはその文化はなかったから最高!と笑顔で答えてくれました。またシドニー出身の方もシドニーにはなかったと言っていたので、世界を探せば同じスタイルの地域もあるかもしれませんが、メルボルンのBarberの特徴のひとつといえると思います。

また他には日本とは人気のスタイルが異なり、スキンフェードと呼ばれる刈り上げのスタイルが人気だそうです。Akiさんはこちらに来てからYouTubeを見たりして研究したそう。

 

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スキンフェードのオーダーがカットの中で一番時間がかかるそう
女性のスキンフェード
女性のスキンフェード

 

こちらのBarberは予約制度も特になく、仕事帰りや空いた時間にふらっと立ち寄る人も多くいました。

 

■メルボルンに来てどのくらいですか?

20186月に来たので現在9か月目になります。

 

■日本でのお仕事歴を教えてください。

専門学校を卒業し、そのまま2年は理容師としてサロンで働きましが、会社のシステム等がうまく機能していないと感じました。また理美容師の業界は過酷な労働条件にも関わらず福利厚生面で納得のいく条件で働ける環境があまりないということ、また元々経営者側に興味があったので、その後は保険事務や経理の仕事をしながらファイナンシャルプランナー、行政書士の勉強をしていました。また中国語を再度勉強する為にHSKという英語でいうTOIECのような資格を取ったりと、スキルアップをしながら、バックパッカーで旅をしました。

その旅の中でやはり昔から憧れのあった海外で働きたいという思いが強くなり、どうしたら英語力がない私でも食べていけるかと考えた時に、手に職が必要だと考え、Barberの職に戻る決意をしました。その後Barberとして納得のいくスキルが身につくまで5年間異なるタイプのサロン2件で経験を積み、メルボルンに来ました。

 

■なぜメルボルンを選びましたか?

もともとアートや音楽、コーヒーが好きだったので、メルボルンはアートの街と聞いてより興味が湧きました。

また世界で一番住みやすい街での理美容師のライフスタイルを知りたかったというのもあります。その他にも多国籍文化なので中国語も生かせるということ、大きな都市なのでカレッジやスクールも多く英語を勉強する環境が整っていると感じた点も決め手になりました。

 

■メルボルンに来てみて実際のメルボルンの印象はどうですか?

一番に思うことは“めちゃめちゃ住みやすい!”

また日本に比べてアーティストのライブやフェスなどが豊富、また全豪オープンもあったりと大きなイベントごとが身近で、仕事以外に日常を楽しんでいる人が多いという印象が強いです。あとは聞いていた通り多国籍な街ですね。

 

■メルボルンでの仕事探しはどのようにして行いましたか?また苦労した点などがあれば教えてください!

事前情報なしで来たのですが、日本にいるときから連絡を取っていたBarber1件あったのでそこでまずはトライアルを受けました。ですが、日本では道具はお店で用意されていますがこちらではみんな自前のもの。スタイルも違うし、英語もボロボロで上手くいきませんでした。

その後自分でゼロから仕事探しを始めるときはGoogle mapで検索し、日系と中国系はNGという自分の中でルールを決め、気になる順にレジュメ配りをしました。1日で5枚のレジュメを落とし、うち3件からリアクションがあり、トライアルをして一番良かった今の職場に決めました。

 

 

■トライアルをした中でも今の職場で働きたいと思ったのはなぜですか?

トライアルの最中でも具体的なアドバイスを丁寧にしてくれたので、ここで働けば多くのことを積極的に学べると思ったからです。また働く人やお店の雰囲気も良く、お給料や休暇など会社のシステムがしっかりしていたこともポイントになりました。

 

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■メルボルンでBarberとして働くために必要な事はなんだと思いますか?

日本と然程変わりないと思いますが、メルボルンで働くという上では、お客様、スタッフ共に多国籍なので順応性が必要だと感じます。会話やコミュニケーションはもちろん、価値観も様々なので随時対応していかなければなりません。ですが、回りに合わせてばかりでは個性が消えてしまうのでそこのバランスは保つ様に意識していますね。

 

Barberとして働く魅力はなんですか?

ほとんどのお客様が男性、仕事をしている人です。お客様とお話することで、男性ならではの仕事のこと、普段自分が関わることがないようなことを知ることができるところです。また美容室とは異なり、3週間に1回ほどのハイペースで来店するお客様が多く、女性のように他のサロンに行ってみようなどという浮気心を持つ人もあまりいない(笑)ので。その場限りではなく、長く継続的なコミュニケーションができるのもとても魅力的だと思います。

 

 

Akiさんにとって理想のBarber像はありますか?

面白いことに日本にいた時はあったのですがメルボルンに来て概念が変わって、いい意味で今はないんです。日本にいると、何かを極めるには何かを犠牲にする場面が多くて、Barberの世界でも“俺/私はBarberです!!”って感じの人が多かったのですが、メルボルンはそうではありませでした。

Barberをしながら俳優活動や、本格的にボクシングをしている人も珍しくなく、仕事以外の活動を大切にしている人も多いです。また、みんなライフワークバランスを考えて働いているので無理なくプライベートも楽しんでいる人ばかり。そいったライフワークが豊かであることが個人の魅力になっているなと感じています。なので、今はBarberである側面だけではなく、プライベートも含めた一人の人間像という部分で理想の形を模索中です。

 

■お仕事面での日本とメルボルンの違いはなんですか?

譲れない条件などの提示がはっきりしている点です。例えばうちは3店舗あって通常はシフトで勤務地が変わるのですが移動はしたくないとか。他にも先ほどお話したようにプライベートで他の活動をしている人も多いので状況に応じてシフトの交渉は当たり前です。でもその分、みんなやることはしっかりやっています。オージーってLazyなイメージがあるけど、そんなことはなくて…遅刻する人なんて見たことがないし、みんな責任感を持って仕事に取り組んでいる印象です。働く側もリクエストする分、やることはやるし、オーナーも白黒はっきりしていてもめ事もありません。

 

 

 

Barberとして大切にしていることはありますか?

先ほども少し触れましたが、順応性と個性のバランスです。

多国籍文化のメルボルンでは様々なお客様がいて、そのお客様から聞いた知らない文化を調べたり、興味をもって理解しようとすることも順応のひとつ。自分の概念に捉われず、耳を傾けるようにしています。その一方で自分の譲れない部分はしっかりと持ち、それを確立していくことが個性につながると思っています。見た目とかではなくてもっと内面的なことですね。その反する2つのバランスは意識するようにしています。

 

■今後の課題や目標はありますか?(Akiさん自身、仕事面共に)

Barberの地位確立というか、この仕事の良さをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。最近では変化しつつありますが、日本の理容業界は労働環境が厳しいところが多いのが現状です。ですが、私はこの仕事にとても可能性を感じています。

私は中国で生まれ、幼いうちに日本へ移住し、幼少期は“海外生まれ“ということにコンプレックスを感じていました。そのことでいじめも経験しました。ですがそれが今となっては他の人にはない個性と捉えることができるし、コンプレックスがこんなにも可能性を生めると今は感じています

それと同じようなことをBarberとして伝えていきたいと思っていて、何か悩みやコンプレックス、問題を抱えていてもその小さなコミュニティーを抜け出せば個性となったり、気にならなくなることだって多いはずです。

理容師は美容師ほど大きく技術やスタイルに差がなく、海外のローカルな場で活躍できるチャンスの多い仕事です。海外で働きたいと思っている人にこそ理容師の仕事の可能性の大きさを伝えていきたいです。

 

■最後にメルボルンでBarberとして働きたいと考えている人にアドバイスをお願いします!

メルボルンは世界の縮図!一か所で世界中のことが経験できるといってもおおげさではありません!興味がある方は是非恐れず、何事も挑戦してみた方がいいと思います!

 

Akiさんの働くBarber【Alpha Barbers】

Flinders Ln、Spring St、Melbourne CentralとCity内に3店舗あるので気になる方はこちらからチェック⇒Instagram

 

普段なかなか他の職業のことを知るタイミングがないのですが、今回BarberであるAkiさんのお話を聞けて、職場見学までさせてもらい、とても興味深かったというのと、何より手に職をつけて地元のBarber達と肩を並べて働く姿がとてもかっこよかったです!

男性のみなさん、まだトライしていない方は是非一度BarberBeer体験をしてみてください!!女性の方も刈り上げスタイルの方などの来店は珍しくないそうなので是非!

 

これからも様々なフィールドで活躍する日本人にインタビューをしていきたいと思っているのでお楽しみに!

 

 

Moka (Instagram)

Processed with VSCO with c1 preset北海道函館市出身。高校卒業後ファッションを学ぶ為上京。その後アパレル企業、ベンチャー企業、IT企業で勤務。自分で何かを一から始めてみたいという思いで、まずは価値観を広げる為に海外生活を決意。セブでの語学留学を経てメルボルンへ。
全くの未経験からローカルカフェでバリスタとしての経験を積み、現在はNew openのカフェでマネージャー兼バリスタとして勤務。
メルボルンで生活しているからこそ感じられるカフェカルチャーやライフスタイル情報を発信中。